最近オシャレな人たちの間で、インテリアで人気なのがギャッベという絨毯です。主にラグマットや玄関マットなどで流通しており、オシャレなアイテムとして非常に注目が集まっているといいます。
ギャッベとはペルシャ語で毛足が長いという意味合いを持ち、毛織りの絨毯のことをいいます。もともとは遊牧民の生活の一部として、使用されていたのがその歴史の始まりです。西アジア中東の遊牧民族が山岳地帯を移動する生活の中で使用していました。
羊の毛をザックリと織り上げてボリュームのある状態に仕上げ、寝具として利用するために手織りで作られてきました。その当時の人々の感覚は粗くて粗雑な商品というイメージでした。
約60年前にイラン南部の都市シラーズの絨毯商人がヨーロッパの市場にギャッベを売物として出した所、スイスのカーペットディーラーが目を付けて買取をしたといいます。そのディーラーは買取った絨毯をまじまじと見つめて、その鮮やかな模様と色彩に惚れ惚れとして全て残さず買取ったといいます。その後ヨーロッパ市場で注目が高まり、人々からの人気も徐々に上がって今の人気を確立したといいます。
ギャッベの一番の魅力といえば、やはりそのデザインや模様の鮮やかさにあるとえいえます。遊牧民ならではのナチュラルなデザインや草木染めの手法・オリジナルの模様など、実に個性的で独創性に溢れています。また丈夫で汚れがつきにくいという点も、手入れの面で非常に扱いが楽だといいます。
一つ一つが全て手作業で織られているため、ひとつとして同じ物はなく自分だけのオリジナルのインテリアを求める方には最適です。ギャッベの素材は天然ウール100%で出来ているのも特徴です。山岳地帯の羊の毛は脂分が多いのが特徴で、絨毯にすると非常に丈夫で耐熱性が高いという良さを持っています。そのため体温を逃がさず冬場でも温かいといいます。
羊の毛を織り込みそれを草木染めの手法で染め上げていきます。羊1匹ごとにそれぞれの毛質や毛色が違うので、おのずと世界に1つだけの個性的な絨毯が仕上がるといいます。
本来は5センチ程度の厚みのあるものが一般的でしたが、最近ではその厚みを1センチ程度まで薄くする技術も出てきました。結び目が細かくて厚さが薄いものほど、織り上げるのに技術を必要とするため市場でも高値で取引される傾向にあるようです。ギャッベは世界に1つだけの自分だけのラグマットを求めている方にはピッタリの絨毯だといえます。
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