ギャッベはイランで生まれたウール100%の絨毯、マットです。草木染めのナチュラルな風合いは使えば使うほど味わい深く毎日の暮らしに馴染んでいきます。使い込むことで真価を発揮するギャッベだからこそ、普段のお手入れや定期的な洗浄をすることで、長く使い続けていきましょう。
ギャッベの生まれたイランの乾燥地帯は日本よりもずっと過酷な環境であり、普段のお手入れは掃除機でゴミやほこりをすいとるだけで十分なぐらいにしっかりと作られています。ただし、あまり強力に吸引すると毛を吸い取りすぎてしまうこともあるため、掃除機をかける時は吸引力の弱いモードを選びましょう。また、表面の軽い汚れが気になる場合は、かたくしぼった雑巾で毛足に沿ってふきとり、しっかり乾かします。
ギャッベは汚れに強い性質があるため、特に汚れやすい事情があるご家庭でも1~2年に1回、一般的には2~3年に1回程度洗うことができれば十分です。ですが、ひどく汚れが気になる場合は洗剤を使って洗浄することが可能です。その際、サイズによって洗い方が異なりますので注意してください。
小さいサイズのマットの場合、水を使った洗い方が可能です。浴室など広いスペースで、水もしくはぬるま湯で全体を濡らし、洗剤をつけて毛の流れに沿って洗います。アルカリ性の洗剤は毛を痛めることがあるため、必ずウール専用の洗剤もしくは薄めた中性洗剤を使いましょう。洗剤がいき渡ったら水ですすぎ流しますが、完全に中まで濡らさず、表面を洗い流すようにします。洗剤が落ちたところで手で毛の流れに沿って水分をしごき落としましょう。
次に、大きなサイズの絨毯などの洗い方をご紹介します。水洗いは難しいので洗剤をふきとる形で洗います。まず洗剤を泡立て、乾いた状態のギャッベの表面にのせていきます。洗剤は小さいサイズと同様にウール専用か中性洗剤を使います。雑巾で毛の流れに沿って洗剤の泡をのばし、十分に洗剤がいき渡ったところで別の濡れ雑巾でしっかり泡をふきとります。
小さいサイズ、大きいサイズどちらの場合も、乾かす際はつり下げて干すことは控えましょう。絨毯、マット自体の重さで形が歪んでしまったり、色むらが出る可能性があります。干す際はすのこや板などを立てかけて平らに傾斜をつけると乾きが早くなります。
サイズや多忙などの理由でご自分では難しい時は販売店にクリーニングをお願いできる場合もあります。購入したお店やギャッベ販売店に問い合わせてみることをおすすめします。
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