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ペルシャ絨毯の歴史に迫る!

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ペルシャ絨毯はいつからある?



ペルシャ絨毯というのがありますが、これはかなり古くからある絨毯です。その歴史について少々説明をしていきます。

この絨毯が出てきたのは2500年前に作られていたというのがあります。2500年前のアケメネス朝ペルシアで制作されたらしいものがあり、それが最古となっています。あくまでも昔のことなので、本当にそうだったかはその時に生きていた人しか分かりませんが、考古学的にはこの年数になっています。そして現在もペルシャ絨毯は高級品としてあります。と言っても、昔から同じというわけではないです。ペルシアが年々衰退していき、絨毯の方も変化をしていきました。13世紀に一度生産が少なくなりました。しかし、その後再度発展をすることになっていきました。初期のものは羊毛、絹、綿といった天然素材を使用しているので、昔の物となると劣化や風化により古いものは見つかりにくい状態にあり、最古のものもなんとか見つけることが出来たというものです。もしかするともっと深くに絨毯があるのかもしれません。特にもっと劣化の激しいものを使っているかもしれませんし、特殊な素材を使用しているかもしれません。

実在するもっとも古い絨毯がいくつかあります。1524年~1576年のシャー・タハマースブや1587年~1629年のシャー・アッバス1世の時代のペルシャ絨毯黄金期があります。王族やお金持の人が使っているイメージそのままで絨毯が多く作られていました。特に1860年に急激に製作されることになり、現在多くの絨毯が製作されるようになっています。

美術館などにもいくつかのペルシャ絨毯がありますので、興味があるなら見てみると良いでしょう。古いものでもそのまま綺麗な絨毯を維持しているものが多く、とても気品がある絨毯となっているでしょう。



日本に来たのは?



ペルシャ絨毯が日本にいつ来たかは完全には分かりません。卑弥呼が中国皇帝から貰ったという話もあります。魏志倭人伝で魏の明帝が絨毯と思わしき敷物を贈っていることが記載されており、それがペルシャではないかとされています。とても昔であり、実際のところ本当かは確認ができません。日本に絨毯が普及することになったのは奈良時代のシルクロード経由で来たとされています。この時にたくさんのものがあり、その中に絨毯があったとされています。そして普及することになったことが日本との出会いです。豊臣秀吉の陣羽織、絹製綴織鳥獣文陣羽織が残っているのですが、それに絨毯の変化したものが使われています。綺麗な羽織にするために綺麗なペルシャを使用することでより豪華にすることが出来ました。このような使われ方はとてもまれで貴重な研究資料としても有名なものです。

また、ペルシャ絨毯は京都の祇園祭に使われている山鉾にも使われています。この祭りは1000年以上の伝統的な祭りであり、これが使用されているということは、かなり昔からあったという証明にもなります。もちろん、最初からそれだったというわけではないですが、少なくとも南北朝期には現在の状態になっていると思われることがあります。このように綺麗なペルシャを異文化交流に使うことは昔にもさまざまなところで行われていました。実際綺麗な絨毯であり、当時にこれほど良い物も少ない状態ですので、日本ではとても喜ばれる品だったでしょう。柄も多くあり、お金持ちの人はその良い柄を探すために贅沢を絨毯に費やしていたようです。そして、自分は良い絨毯を持っていると知らしめていました。



どのようにしてできている?



ペルシャ絨毯はどのように作られるのかを簡単にですが説明していきます。絨毯を作る以外のところでもあるのですが、まず、設計図を作る必要があります。どのような絵柄にするかを考えてから作っていきます。4分の1を製作してそれを絨毯としてのデザインにしていく方法がほとんどです。

次に、糸織です。と言っても、現在は最初から用意されてたり工場作業により作ることが多いです。しかし、昔は羊からとった毛を使って作っていきました。相当多くの糸を作っていきます。

次に、染色です。基本的に糸は白しかないので、絨毯に使う色を作る必要があります。これも現在は工場生産されていることがあります。さまざまな色を使うことがほとんどですので、実際作るとなると相当多くの色と糸の染色をすることになります。

次に織っていきます。絨毯の種類によって織り方は異なります。ペルシャの場合は一本のみをくぐらせていきます。ちなみに、トルコの場合は2本の糸をそれぞれにくぐらせて作っていきます。そして、織ることができれば洗います。ホコリやムダ毛を取り除くために大量の水と器具を使用して綺麗にしていく作業があります。この洗い方によって仕上がりの柔らかさなどが異なっていきます。そして乾燥させます。基本的に天日干しをして自然乾燥をしていきます。最後に職人による厳しいチェックが行われます。問題がある場合はその状態にもよりますが、最終的に売りに出せないという場合もありますので、失敗は出来るだけ避けないといけません。そして絨毯は売りに出されていきます。

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