繊細な文様が描かれ、深みのある美しい色合いが魅力のペルシャ絨毯は、古代ペルシャ王国の伝統や技術を現在まで受け継いで作られ続けてきている芸術性の高い絨毯です。芸術性と品質が高いため、各国のセレブや王室、本物志向の高い人々から愛され、使い継がれている逸品で、日本でも美しさや気品ある雰囲気から人気が高く、質の良い一枚を求め、大切に使う人が増えてきています。
ペルシャ絨毯の魅力は、繊細な文様を織りなす深みのある美しい色合いですが、ひとつの色だけでも、濃さだけでなく明るさや暗さ、鮮やかさや渋みなど、数十種類の色糸があり、作品ひとつひとつに合わせて使用する糸の色を選ぶという気が遠くなるようなち密な作業から出来上がります。同じように見える色合いでも、良く見ると多数の色が使われていることで深みが出ていることもあり、ペルシャ絨毯を見る時には、ぜひ注目してほしいポイントでもあります。
繊細な色や模様に加え、魅力のひとつとなっているのが、文様です。自然をモチーフにした文様には、ひとつひとつに意味があり、色に込められた意味と合わさって、人々の願いや祈りが込められています。たとえば、ツリーオブライフと呼ばれる生命の樹という文様には、子孫繁栄や長寿、生きる喜びなどの意味が込められていたり、モスクの天井に使われている神聖な円形の文様をモチーフにしていたり、文様の意味を知ると、ペルシャ絨毯により興味や愛着が増し、大切な一枚を選ぶ時にも役立ちます。
あたたかみのあるウールや手触りが良く光沢が美しいシルクで作られることが多いペルシャ絨毯は、冬に暖かく使えることはもちろんですが、夏には涼しく使えることも、人気の理由です。寒暖差が激しい砂漠に住んでいる遊牧民が使っていたものだけあって、暑い時には涼しく、寒い時には暖かく使うことができます。
寒暖差が大きく、四季がある日本の生活にも馴染み、暑い夏でも快適に過ごすことができます。天然のウールやシルクを使っているため、湿度や温度を吸収したり、放出したりすることができ、湿気の多い季節や気温の高い夏には、素足で踏むと、ひんやりと心地よく、大変快適です。また、冬にはふんわりとした質感と床の冷たさを感じさせない暖かみがあるため、あったかく過ごすことができます。一年中、快適に使えるのは、天然素材で丁寧に手織りしている本物ならではの品質の高さなので、選ぶ時には直輸入の専門店で選ぶことがおすすめです。