自宅の部屋に何か敷物を置きたいと思ってラグやマットを探している人も多いですが、最近は絨毯にも注目が集まっています。以前はペルシャのものなどは高品質だけれどもその分値段が高いということで敬遠されがちだったのですが、最近はギャッベというものを良く見かけるようになりました。こちらは比較的値段も落ち着いていて、買い求めやすいものが多いのも購入する側としては嬉しいポイントでしょう。
ギャッベと言うのは、イランの砂漠周辺に住んでいる遊牧民族の作る敷物です。草木染した羊毛で織られているので、色味も柔らかで自然なものが多いのも特徴です。他の敷物と比べてみれば分かりますが、自然な色にデザイン自体も素朴なものが多く、見ていてほっとするようなものが多いです。ペルシャ語では毛足が長くて目が粗いという意味なのですが、それでもしっかりとした造りで厚めに織られているので、その分遊牧民族たちの日々の生活に使いやすいものだったと言えるでしょう。
いろんな特徴があるギャッベですが、基本的にはウール100%です。羊毛と聞くと何となくちょっと暑いのかなと思うかもしれませんが、羊毛はそれ自体が呼吸をしていますので、夏には涼しいと思えますし、冬には逆に温かな肌触りでいつまでも触っていたいとそんな風に思ってしまうぐらいです。そして、作られた敷物の柔らかな色合いに関しては、草木や虫などの天然素材から色を作り出しています。そして染め合わせた羊毛を組み合わせてまた複雑な色を出していくのです。草木の色は天然ですから、太陽光などの光にさらされると少しずつ色あせてくるのですが、それもまたギャッベらしい味わいとして受け入れられています。
サイズも従来の絨毯よりいろんな大きさがあるので、使えるシーンも幅広いというのが特徴でしょう。クッションとしても使えるようなサイズもあれば、玄関マットぐらいの手頃なサイズもたくさんあります。価格も1万円前後のものが多くなりますので、気軽に購入していろんな物を置いて楽しむこともできます。リビングに置けるような大きなサイズもありますので、そうしたサイズのものも探せばたくさんあるのも使い勝手が良くて嬉しいポイントでしょう。置いてみるとその素朴なデザインや色合いは、他のものとはどこか違う空気を感じさせてくれます。少しテイストの違う絨毯を探していた人にも、ギャッベは新鮮な魅力を放っていてきっと気に入る事でしょう。
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