絨毯の種類でギャッベという素材が独特の風合いとデザインで人気を集めています。玄関マットやラグ、リビングサイズ、クッションなど家のアクセントとして利用できます。ギャッベとはイランの砂漠周辺に暮らす遊牧民族が羊毛を手で紡いで織って、草木で染めた絨毯のことです。ウールは呼吸する素材なので夏は涼しく、冬は暖かく感じる優しい感触です。素朴で自然な色と模様が特徴的で、ペルシャ語の粗いという意味も持っています。有名なペルシャ絨毯と比べれば粗く、毛足が長く厚いため、テントの床に敷いて硬い土の上でも快適に過ごせる素材です。
ギャッベの色は天然の草木や虫から取った染料で、薄茶色、青、赤、黄色、緑が主に使われています。天然の風合いながらカラフルで、織り手は即興で様々な色を折り機に通して、広大な大地や砂漠をイメージした薄茶やグレー、オフホワイト、青空や夜空、水の青、草原の緑、赤やオレンジの夕陽と大地、木や動物、人など小さく織り込んで形にしていきます。デザインは遊牧民の素朴な生活や生き方がデザインに反映されています。
ラグサイズは椅子やソファーの足元、ベッドサイトや玄関マットに適しています。部屋の中のアクセントとしてオススメです。玄関マットに特にオススメで、風水では玄関にマットを置くと外からの穢れを部屋に持ち込まない効果があり、中でも自然素材のもので人工的ではなく自然をモチーフにしたデザインが良いとされているため、羊毛で草木染めした毛糸で織る自然をイメージしたデザインがまさにピッタリです。まずは値段的にも手頃で使い勝手が多いラグから試してみてはいかがでしょうか。
普段の部屋使いなので汚れやお手入れの方法も気になりますね。通常は毛並みに沿って掃除機をかけ、濡らして絞った雑巾で毛並みに沿って拭きます。時々は裏側も掃除機をかけたり、日に当てると良いです。もしコーヒーなどをこぼしたらすぐにタオルなどで吸い取り、こすらずに水拭きして乾かしましょう。汚れた部分の下にビニールなどを敷いて、水をこぼして乾いたタオルを乗せて掃除機で吸いこむと汚れがタオルに移ります。生地全体の汚れは、シャンプーやウール用の洗剤を薄めた水でタオルを絞り、表面を拭いた後に水拭きして自然乾燥させます。丸洗いする場合は水で、シャンプーなどで手洗いして水を切ったら、数日間平らに干します。クリーニングに出す際は手織りウールであることを伝えましょう。
ペルシャンギャラリーおすすめの手織りギャッベ一覧