ギャッベはペルシャの遊牧民が作る手織りの絨毯のことを言います。ウール100%で自生している草花や木々などから染めている、とても穏やかな色調の草木染も特徴として知られています。色も穏やかで、柄も生活に根付いたモチーフを織り込んでいるので、味わい深い絨毯です。
たくさんの種類がありますが、赤色のギャッベもあります。一般的な絨毯の赤だとどことなく浮いたような、硬質な印象を受けるのですが、この絨毯だとそんな雰囲気は感じられません。自然の草木から生まれた穏やかな色なので、人工的な感じがしないのです。普段とは違う高級な印象をもたらしてくれる事もあれば、模様つきのものを選んでみるとどことなく可愛らしい印象にもなります。
原色だとはっきりとした色なのでどうしても敬遠されがちですが、ギャッベで使われる色はどれも落ち着いた印象で穏やかな雰囲気になりますから、どんなインテリアにもマッチしやすくなっています。デザインも素朴ですし、他のインテリアの雰囲気を壊すことなく調和してくれるのもポイントです。赤と言っても毒々しいものではなく、優しく感じられるのもこの絨毯だからでしょう。
そもそもギャッベの良さはいろいろ挙げられていますが、この優しい色合いもそうですが、羊毛を手で撚って作っていくという事もあって、野性味溢れる人の手を感じられるというのもあります。羊毛の質自体が脂を多く含むので、放熱や保温に優れています。耐久性もかなり高く、一枚を購入して大事に使っていけば、子供へ受け継ぐ事はもちろんですが、孫の代まで使ってもらえることができるほどのものなのです。
それに、絨毯はお手入れが難しいというイメージを持っているかもしれませんが、これは違います。ギャッベの場合は掃除機をしっかりかければそれで終わりなのです。何か汚れが気になる場合には、固く水で絞った雑巾などを使ってしっかりと拭けば綺麗になります。綺麗な状態を保つにはお手入れもしていく事が大切です。赤や青、緑などいろんな色合いのものがあります。それぞれ織り手の個性が表れる一品ばかりです。たくさんのものを見て、自分のお気に入りの物を探してみて下さい。
価格帯もいろいろありますし、サイズも広い部屋で使えるものや玄関マット用など様々にありますので、思う存分にその魅力を楽しめます。草木染ならではの優しい色合いが作り出すギャッベの世界を、日常生活の中に取り入れてみて下さい。
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