ギャッベの価格は生産地の違いや仕様の違い等の要素だけでなく、生産にかかる費用や輸送のコスト等、様々な要因から決まっていきます。ただし、お店の販売時はより多くの要素が絡みますので、そこから更に値段の設定が行われていくでしょう。価格の違いが表れやすいポイントとしては、大きく分けて3つが挙げられます。
1つ目は、ギャッベのサイズです。基本的に大きなものほど高額な傾向があります。一例として、リビングやダイニングに敷けるサイズなら数十万円しますし、小さなソファーの前に敷いておくのに丁度良いものであれば、数万円で購入できます。玄関マット程度のサイズなら2万円から3万円、椅子の足元に敷いておく程度なら1万円程度です。座布団サイズであれば1万円未満で購入できるものもあるでしょう。こうしたサイズの差による違いは、どのお店でも共通してあります。
2つ目は、ギャッベの流通路です。流通経路がシンプルであるほど安くなり、複雑なほど高くなるという仕組みがあります。絨毯業者や輸入業者等の複数の業者の手を通じていくと、日本に輸入された頃には、織り手から適価で買い取った値段の倍や数倍に跳ね上がります。織り手と買い手の関係や、織り手から買い取った後の処理等もあり、日本人が直接買い付けて直輸入するのは難しいでしょう。流通経路をシンプルに抑える事に成功したお店は、より安く販売しています。
3つ目は、生産のコストです。例えば、目の詰まった絨毯ほど多くの羊毛が必要で、原料を生産するコストが高くなります。また、目の詰まった絨毯を生産するのは手間暇がかかりますので、これもコストを高める要因の1つとなるでしょう。結果としてお店の商品でも高額な絨毯になります。ただし、目の詰め具合は必ずしも品質を左右するものではありません。目の粗い物の方が柔らかい風合いに仕上っていますので、使い心地が良いという方も多いでしょう。
このように、ギャッベの価格を左右する要素は、生産から流通まで様々な要因があります。できるだけ購入費用を抑えたいという場合は、絨毯を敷く場所を考えて適切なサイズを選び、シンプルな流通経路を確立しているお店を選び、自分好みの柔らかさを持つ絨毯を選ぶと良いでしょう。
特に、目の詰め具合は絨毯の柔らかさを左右します。実店舗にある絨毯に手で触れてチェックするのが確実ですが、通販の場合は、お店の方とよく相談して決めましょう。より近くで写した画像や映像、特に手で押してみた様子などが映っているものは参考になるはずです。
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