遊牧民の手織り絨毯であるギャッベも、最近は市場が活性化してきて質の良いものが増えてきたので、目にする機会も多くなってきました。一般的な絨毯とは趣が違うのは、彼らの友でもある羊の毛を刈り取ったウール100%で草木染をされて作られているのも関係しているのかもしれません。お手頃な価格で購入できるようなものもありますので、小さいサイズから購入して楽しんでみるのもいいでしょう。
使い始めよりも、何年も使い込んでいく事で味わいが深まっていくギャッベは、使っているとふわふわとした遊び毛が出たりすることもあります。驚くかもしれませんが品質には問題がありませんので、遊び毛があっても大丈夫です。これは薄めに刈り込んであるギャッベであれば起こりにくいのですが、絨毯そのものが分厚く作られていたり、または目が細かいものの場合はパイルの隙間に入り込んだ細かな毛が洗浄の際に取りきれずに遊び毛として出てきてしまうのです。
使っていくうちに段々と収まってくるのですが、気になるようであればこまめに掃除機をかけていくといいでしょう。また、固く絞った雑巾でしっかり拭いていくと取り除きやすくなります。まだ何となく感触が物足りないと感じても、この遊び毛がなくなる頃には本来のギャッベの羊毛の気持ち良さが出てきますので、こまめなお手入れを続けていきましょう。
手織り絨毯ですから、どうしても毛自体が不揃いなのは仕方ありません。使っていくと撚られていた毛が解けて長く飛び出したり丸まったりする事もありますが、これははさみなどを使って周囲の長さとあわせるためにカットしても問題はありません。手で紡いで作られていることの証でもありますので、手で触ってみて固いと感じられるようであれば、これらも解いて柔らかくしても構いません。
普段のお手入れ自体は掃除機をかけるだけでも十分に汚れは取れます。汚れが気になって仕方ないと感じられる部分を見つけたら、固く絞った雑巾で毛足に沿って拭いてから十分に乾かしましょう。もし可能であれば、置く場所や向きなども定期的に変更すると、均等に全体の形が保てます。特に上にインテリアや家具などを置いている場合は難しいかもしれませんが、長持ちさせたいと思うなら、することをおすすめします。耐久性も高く、子や孫の代まで使えるといわれるギャッベですから、気に入った柄のものなどを見かけて入手したら、きちんとお手入れをして大切に使っていって下さい。
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