ギャッベは南ペルシアの遊牧民族であるカシュカイ族やルリ族によって織られる手織りのじゅうたんのことです。高地で彼らと共に生活している羊の上質な毛をざっくりと織ってふかふかに仕上げ、ベッドとして使われていました。もともとは一部の地域でしか使われていなかったものが、現在では世界中に需要が拡大し、価格も高値で取引されるようになっています。それはギャッベにしかない魅力がたくさんあるからです。
ギャッベの魅力は遊牧民の手作りというところにあります。素朴なデザイン、不ぞろいのサイズなど人間味あふれたところが良さなのです。よく見てみると線は曲がっているし模様も気まぐれで、色合いや色むらも統一されていません。しかしこの未完成さが多くの人々の心をひきつけているのです。その色むらは羊が一匹一匹少しずつ毛の色が異なることから同じように染めても出来上がりの色の出方が変わるためです。遊牧生活で採れる草や花、樹木などで染め上げる100パーセント天然の染料での草木染であることも色合いや色むらの不統一さにつながり、魅力につながっていくのです。天然ウールと自然の染料は敏感肌の方やアレルギーのある方、お子様にも安心安全です。
ギャッベは天然ウール100パーセントです。高山の羊は非常に厳しい自然環境から身を守るため油分が多く含まれ防虫防汚効果が高くなっています。織りかたも、手結びで作るため丈夫で汚れにくく手入れが楽です。編みこみの密度がかなり細かいのでお手入れは掃除機だけで十分です。
膨大な時間をかけて作られたギャッベは100年以上長持ちする耐久性を持っています。通常は土足で使われるじゅうたんです。一世代で終わることなく、親から子、孫の代まで受け継ぐことができます。1枚1枚手作りされた品のため少し高額ではありますが、孫の代まで使うと考えると決して高すぎる買い物ではないのです。
使うほどにやわらかく、気持ちよく成長していく家族の一員のような存在となります。
じゅうたんではありますが、冬場でもしまう必要はなく、一年中敷きっぱなしにできます。調湿効果に優れており、夏場はさらっとして涼しくて寝転がってもべとつきません。冬場は室内の暖かい空気を溜め込むので保温性も抜群です。通気性も優れているので床暖房や畳の上で使っても熱がこもったり蒸れたりすることがないのです。
1つ1つが世界にたった1枚しかない一点モノです。お気に入りの一枚を見つけ出しましょう。
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