ペルシャ絨毯の一種ですが、砂漠の遊牧民が作ったギャッベはどこか雰囲気も違って見えます。作られたものを見ていても、素朴で優しく温かな印象を受けるのが特徴でもあります。他の絨毯と見比べていると、全く違う場所で作ったのだろうかと思わず考えてしまうかもしれません。
部屋に置くための敷物としても徐々に増えつつあるギャッベはいろんなサイズがありますので、ラグなどにもとても使いやすいです。元々は遊牧民族たちが自分たちで使うように、羊毛を使ってざっくりとした織り方でふかふかな感触に仕上げてベッドなどに使うために作っていたものです。その為手触りなどもどこか優しく感じられます。他の絨毯に比べると厚めに織られているのですが、それもまた魅力となって映るでしょう。
色やデザイン自体も派手なものはそれほどありません。遊牧民族たちが作る、日々の生活の中での草木や花などの天然染料を使っているので、色自体が柔らかな印象です。そして羊毛も自分たちで用意して、その色を組み合わせて織り合わせていくので、何とも表現しがたい、それでいて素朴で穏やかな色や柄で仕上がるのでしょう。
夏は涼しく、それでいて冬は暖かく感じるというのもギャッベの面白い特徴の一つです。これは羊毛100%だからかもしれませんが、羊毛も呼吸をしているので夏などは涼感を得られますし、冬は空気を逃さず暖かくしてくれるのです。一見すると、厚めに作られているので冬しか使えないのだろうかと思ってしまうのですが、意外に一年中使うことが出来ます。季節ごとの感触の違いを日々の生活の中で座ったり寝転んだりしてみて感じてみるのも良いのではないでしょうか。
それに値段自体も比較的購入しやすいのも絨毯に興味がある人には嬉しいポイントです。ペルシャ絨毯ともなればラグサイズは10~20万円というような価格も当たり前で、それ以上の物もたくさんあります。けれどもギャッベの場合はそれより下の価格帯で販売されている事が多いので、手に入れやすいのです。ショップによって色や柄などもたくさんありますから、気に入ったものと出会えるまでじっくり品物を見ていくと良いでしょう。同じ絨毯なのに雰囲気の違いには驚かされるかもしれませんが、ギャッベのその優しい世界観は独特の魅力を持っています。ラグとして置いておいてもそれほど主張をしないので、いつでも穏やかな気分で部屋で過ごす時間を楽しむ事が出来るでしょう。
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