ギャッペ(ギャッべ)をただの絨毯やカーペットのように思っている方は意外に多いのではないでしょうか。
また、ギャッベと似た絨毯で「キリム」がありますが、この違いがまったく分からない、
そもそも違いがあることすら気づいていないという方も少なくありません。
この二つは似ているようで実は異なるものなので、今回はその違いについてご紹介します。
ギャッベとはすべての工程をハンドメイドで行っているアーティスティックな絨毯です。
本場ペルシャ(現イラン)にあるザクロス山脈を主な生活拠点としている「カシュガイ族」と呼ばれる部族によって織られています。
羊毛(ウール)を使用した絨毯で、ほかの素材を使わず草木染によって装飾しているのが特徴です。
素朴で温かい印象を受けるデザインが多く、先述したように一連の工程を手作りで行っているので、すべてが1点物。これがもっとも大きな特徴と言えるでしょう。
ギャッベは見た目通り暖かく保温性に優れており、寒い時期に大活躍してくれます。
通気性もよく、サラサラとした手触りのため、夏場でも違和感や不快感はありません。
通常の絨毯やカーペットだと、どうしても冬場に出して夏場は片づけてしまうというケースが多いですが、そのような必要もなく、オールシーズンでずっと出していても大丈夫です。
キリムはトルコのアナトリア地方の高原で生活をする「チュルク族」によって織られている絨毯です。独創的な色やデザインは非常に芸術性が高く、素朴で温かい雰囲気のギャッベに対し、キリムは幾何学模様がとても特徴的で印象に残ります。
織られてから10~15年ほどの物はニューキリム、100年未満の物はオールドキリムと呼ばれ、
オールドキリムは今の製法(ニューキリム)と違う折り方がされているため、高価な絨毯とされています。
お部屋の雰囲気に合わせて、どういった印象にしたいのかをまず決め、
暖かい雰囲気であればギャッベ、インパクトが欲しいのであればキリムを選ぶ、といった形がおすすめです。
キリムはトルコで織られているものが多く、一般的にはトルコ絨毯と言われています。
産地によって模様や色味も異なるため、気になる場合は、販売店の方に詳しく聞いてみましょう。
当店でもギャッベの取り扱いがございます。
比較的お求めやすい価格でご用意しておりますので、
購入をご検討中の方はぜひ一度ご覧いただければと思います。